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15年ぶりくらいでブログ始めました

公立vs私立 橘木俊詔 ベスト新書


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2014年刊

サブタイトルに

データで読む「学力」、「お金」、「人間関係」

 

とあるように公立中高、私立一貫校に進学した場合の比較と考察であった。

私立受験ごり押しの煽り系書籍だったらどうしようと思いつつ読み進めたところそんな事は微塵も感じなかった。

公立高校進学の際に勉強があまり得意でない子には大学を目指す普通科ではなく実業科に進学させて得意分野を伸ばす選択肢の必要性について説かれていた。

地方の高校再編で実業科の高校が合併し普通科になるケースが続出している。

勉強が不得意な子が普通科に進学しても退学、卒業してもニートになる割合が高い話は地方あるあるだなあと思ったものの

「個人の能力、個性を伸ばす教育」をしたいのであれば実業系学科の高校はこれからの社会に再度必要になるのではないかと感じた。

コロナ禍で大学の授業もオンライン、人と接することなく入学卒業していく社会になってしまった場合大学の存在意義が問われるのではないかと危惧している。

昨日記事にした 「子どもの心はどう育つのか」の発達過程で必要なコミュニケーションが大学生活で得られなかったらどうなるか。https://swdaan7.hatenablog.com/entry/2021/01/31/094953

 

学費が安いから国公立大に親としては進んでほしいと思いがちだが国公立大は民間企業の就職にあまり強くない、私立一貫校のいじめが公立より自浄力に欠け陰湿、隠蔽されやすい話も本当にそうだよなあと。

(当方は私立高校→国公立大に進学した)


子供のクラスの通塾率が上がり受験塾に通う子がとても増えたと話していたのでどんなもんだろうと読み進めた。

自分が体感して子供に説明した事が網羅されていたのと私立イコール環境が良いと盲信し子供の意思や将来の夢等ガン無視で塾に入れるのも考えものだと思った。

その時の子供の成長度合いや学区の民度や環境等総合的に見て中学、高校、大学以降の進路に合った進学先を親として提案出来たらと思った。