読書記録の予定

15年ぶりくらいでブログ始めました

イラストでわかる特別支援教育サポート事典: 「子どもの困った」に対応する99の実例

笹森洋樹著、合同出版 2015年刊


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こちらは冬休み中に購入して読んだ本。

難しい子のトラブルあるあると対処法が書かれていて凄く分かりやすかった。

長男が運動会大嫌いマンで毎年不適応やらかすから自宅でも何か予防的に出来ることがあればと思い読み進めていたら娘と長男も興味を持ったので一緒に読んでみた。

 

運動会の項目→「これおれだね」

他の項目を見て「クラスの◯◯ちゃんみたい」「あーいるよね、こういう子」と食い付きが良く最近は学校でモヤる事があった日は子供たちが字引みたいにして該当項目を読んで悩みを解決している。

教員向けの本なのに小学生低学年でも中身が頭に入るくらい読みやすい&解決策や対処法も明快で買って良かった。

学校生活でストレスになりやすいのは人間関係だしいろんな子がいていろんな対処法があると実地や本から学べるからとても良かった。

学校では勉強よりコミュニケーション能力を鍛えてほしいと思っているので😇

公立vs私立 橘木俊詔 ベスト新書


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2014年刊

サブタイトルに

データで読む「学力」、「お金」、「人間関係」

 

とあるように公立中高、私立一貫校に進学した場合の比較と考察であった。

私立受験ごり押しの煽り系書籍だったらどうしようと思いつつ読み進めたところそんな事は微塵も感じなかった。

公立高校進学の際に勉強があまり得意でない子には大学を目指す普通科ではなく実業科に進学させて得意分野を伸ばす選択肢の必要性について説かれていた。

地方の高校再編で実業科の高校が合併し普通科になるケースが続出している。

勉強が不得意な子が普通科に進学しても退学、卒業してもニートになる割合が高い話は地方あるあるだなあと思ったものの

「個人の能力、個性を伸ばす教育」をしたいのであれば実業系学科の高校はこれからの社会に再度必要になるのではないかと感じた。

コロナ禍で大学の授業もオンライン、人と接することなく入学卒業していく社会になってしまった場合大学の存在意義が問われるのではないかと危惧している。

昨日記事にした 「子どもの心はどう育つのか」の発達過程で必要なコミュニケーションが大学生活で得られなかったらどうなるか。https://swdaan7.hatenablog.com/entry/2021/01/31/094953

 

学費が安いから国公立大に親としては進んでほしいと思いがちだが国公立大は民間企業の就職にあまり強くない、私立一貫校のいじめが公立より自浄力に欠け陰湿、隠蔽されやすい話も本当にそうだよなあと。

(当方は私立高校→国公立大に進学した)


子供のクラスの通塾率が上がり受験塾に通う子がとても増えたと話していたのでどんなもんだろうと読み進めた。

自分が体感して子供に説明した事が網羅されていたのと私立イコール環境が良いと盲信し子供の意思や将来の夢等ガン無視で塾に入れるのも考えものだと思った。

その時の子供の成長度合いや学区の民度や環境等総合的に見て中学、高校、大学以降の進路に合った進学先を親として提案出来たらと思った。

子どもの心はどう育つのか 佐々木正美 ポプラ新書


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2019年刊

 

エリクソンのライフサイクル論を基に筆者の佐々木正美氏が年代別の人間関係において必要な事を論じている。

画像2枚目の帯が要約的でどんな事が書かれているかが明快である。

 

「人を信頼できなければ社会のルールを守ることは出来ない。社会のルールを守れなければ、自分から行動することも出来ない」

 

というフレーズを基に読み進めると人間は生まれてから死ぬまで他者との信頼関係が作れないと生きていけない、成長出来ないものだと改めて感じた。

自己肯定感も他者からの信頼や評価によって芽生えるものでこれは一生のつきものであるから。

ないと自分に自信が持てないから色々しんどくなる。人格形成にも影響する。

 

親として子供に乳児期はとにかく接し、幼児期はとにかくのびのびさせる。

これは後の学童期に子供自身が友達から何かを学び、何かを教えるための礎になる。

小1クライシスは乳幼児期に親に甘えきれなかった産物なのかも知れない。

コロナにより春先に子供達が休校を余儀なくされた際、他の子供たちと関わり信頼関係を築けなくなったのが個人的には一番の打撃だった。

学校で友達と関わる事は人生の基盤を形成すること。社会性を育むために学校は必要だと思った。

そしてこの先の思春期、壮年期、老年期と進む。

 

子供にライフサイクルに必要な手立てを施しサポートする事が親の務めであり子育てなんだと思った。

ストレスを感じにくい人生を送るために必要な事、腑に落ちなかった事の原因がこの本には書かれていると思うので全世代の方におすすめしたい。

ライフサイクル論についても学術書を噛み砕いた感じで入りやすい。

 

 

鉱物・岩石 豊遥秋・青木正博 共著 保育社


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1996年刊

岩石の写真がダイナミックで見応えがあり成因別に解説されている。

どんな成因からどんな石が出来るのかが分かりやすく勉強になった。

流石に一読しただけでは全てを頭に入れるのは困難なので辞書、参考書的に利用していきたい。

思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33 土井髙徳 小学館新書

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2014年刊

うちには小4の娘がいて学校の話をよくするんだけど思春期に突入したお友達がボチボチ出て来たので読んでみる事に。
本によるとやはり思春期は小4スタートらしい。

子供と接する時は強い言葉をかけず怒らず冷静に肯定的な物言いをすること、具体的に物事を伝えること、褒める事を心がけるようにする等昨今よく言われる「自己肯定感を高める」のが思春期でも鍵になる模様。

子供は不安だと目を合わせない、叱る時間は噛み砕いた表現で3分以内等接し方のテクニックがとても参考になった。

この接し方は発達障害の子にも有効で推奨されている。
娘の親しい友人に発達障害の子が何人かいるため接し方に工夫が必要で昨年度から発達障害関連の書籍も読んでたのでこちらも後日記事に出来たらと思う。

基本的な生活(規則正しい生活や親子関係)がきちんとしていない事によりいろんな事のバランスを崩しやすいのが思春期でありそこを親としては気をつけていかなければと襟を正す思いで読了した。

23区格差 池田利道 中公新書ラクレ

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2015年11月初版

第4章の23区の通信簿が23区の街の歴史について触れていて大変興味深かった。

コンビニのある街の犯罪率が高い話や高度経済成長期に造成された戸建の団地の名前で「●●団地」をよく見かけるがこの●●は造成した企業名だと言う話等23区に限らないトリビアもあり面白かった。